海南島
2012年06月08日
海口騎楼老街改修進む
「中国歴史文化名街」の一つにも選ばれている“海口騎楼老街”の改修工事が進んでいる。

“海口騎楼老街”は海口市龍華区の得勝沙路、中山路、博愛路、新華路、解放路、長堤路などにまたがる約2平方kmの地域に「騎楼建築」が連なる「古街」。
南国の気候に併せて発達した独特の西洋式建築様式「騎楼」は、東南アジアから中国南部各地に見られるが、“海口騎楼”の場合その現存数の多さと密集度、多くは19世紀末から20世紀初頭に建てられた建築当時のままの状態である、ということが文化遺産としての評価を高めている。当時のままの状態であることから修復の必要性のある建物は多く、総合的な復旧改修計画が進行中で、今回、水口港街北側の10棟の集中改修が完了間近となった。

建物の2階以上が歩道の上に張り出し、通りに面した1階が隣家と繋がって、アーケードのような造りになる「騎楼」は元々商店が多く、今もこの地域は活気溢れる問屋街。それぞれに趣向を凝らした外観はとても美しく、情緒のある街並み。改修も外壁の漆喰浮き彫りや、木枠で組んだ花型窓などの忠実な再現に、細心の注意が払われた。 今後も改修計画は範囲を広げ、騎楼資料館など観光客に向けた施設もオープンする予定だ。

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