海南島
島紹介
憺州市

憺州市

歴史と歌と美食の地

北西部に位置、人口約100万人。歴史書に名前が登場するのは前漢の時代(紀元前110年)。武帝により置かれた2郡のうちの憺耳郡はこの辺りを指す。宋代に蘇東坡が流されたのもこの地で、中和鎮の「東坡書院」がその史跡。近辺は「憺州古城」など残る古鎮地域。「白馬井」にも唐時代の伝説が残る。“海南島最古の産業”といわれる塩精製を1200年以上前と同じ精製法で行なっている「千年古塩田」と、最新の経済開発区が同じ北部の洋浦半島に隣接しているのも興味深い。
遠隔地にありながら中原文化の影響を色濃く受けたこの地域は独特な文化を持ち、中でも民謡の一種「儋州調声」は中国の無形文化財に指定、毎年旧暦8月15日に「中秋調声節」が盛大に行なわれ
る。 海南一大きなダム湖「松涛水庫」の淡水魚料理や、「洛基粽」「光村沙虫」、蘇東坡の名を冠した料理など“美味しいもの”もとても多い。中国熱帯科学院の植物園や、洞内に水を湛えた鍾乳洞「石花水洞地質公園」、白鷺の群棲する「鷺鷥天国」などの見所も。