海南島
2018年04月26日
海口で日中「光風流」花道作品展開催
2018年4月21日および22日、海口の中心地にある施設「华润中心」にて、日本の花道「光風流」の作品展が開かれた。
日本の花道は、そもそも中国の仏前に置かれる供花から始まったと言われている。その後、様々な流派が生まれたが、今回はその中の「光風流」中国支部(暁甫花道教室)林文暁先生を中心に、「光風流」家元(掌门家)内藤正風先生やお弟子の先生達が日本から来中し、その腕前を披露してくださった。海南の植物やお花で活けられた作品は、日本花道の美と海南の自然との融合で、花で飾る中日友好に、多くの来場者が魅了された。
当日は、家元の内藤先生による生け花のデモンストレーション、および来場者への華道教室、琵琶、古筝、萧、中国茶などの中国文化も披露されるとあり、中日合作の文化交流で会場は大いに賑わった。
花道は生活に潤いをもたらしたり、人の自然を愛でる心を養うなど、心の成長にも影響を与えるという。海口市の教室でお花を学んでいる中国人のお弟子さんが語った「花道を始めてから、夫が友人を家に招いた際に、活けられている花を見てお客様が感動してくれる」のをうれしそうに話す姿や、「仕事で疲れて帰ってきた際に、家に花があることで疲れが癒える」という話、「子供が花に興味を持ち始めた」という話などが印象的だった。
家元の内藤先生曰く「花は命あるもの。花道は生命を使って、人間の生命を養う」。生命ある花を通して、私達の中日友好にもまた新たな生命が吹き込まれた。

〈文:海南大学日本語教師 林由恵〉

日中「光風流」花道作品展

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