海南島中南部の標高が高い地域にあたる五指山付近産の山菜の総称。人参系の植物の葉、セリの仲間、明日葉の仲間、豆類など種類豊富。香りが高く、市場などでも別に売られていることが多い。
「粉」とは米粉の麺(ビーフン)のこと。南方系米文化の海南島では「粉」の種類は多く、こちらは、海口地区を中心として定安、澄邁など北部地域の麺。「具入り冷やし和え麺」で、湯がいた麺を常温までさまし、タレをかけ具を載せて出されたものを、和えて食べます。麺は「粗粉(太め丸麺)」か「細粉(細め丸麺)」、タレは醤油系、具は肉や野菜、漬物や揚げピーナッツ、ゴマなど。別添えの「辣醤(唐辛子ペースト)」を加えて食べるのが一般的。ついてくるスープを途中から足して汁麺にして食べたりもします。
黎族伝統料理の一つ。「肉入りおこわ」のような米料理。水を吸わせた米、細かくし五香粉で調味した豚肉を水と共に内側に動物油を塗った新鮮な竹の節に詰め、蒸し焼きにして炊きあげます。元来は「山蘭米」という原生種の米を用い、炭で炊きますが、現在はその他の米を使ったり、オーブンで焼いたりもするようです。何ともいえず香ばしいお米料理です。
憺州市にある海南島最大のダム湖の名産淡水魚。「鱅魚」は「コクレン」というコイの仲間。俗称「大頭魚」といい、頭部が特に人気。いろいろな調理方法がありますが「火鍋」が一般的。
陵水県黎安、新村一帯の海域で獲れる海南島特産の貝。白く肉厚な身が「鶏の腿」を連想する事からこの名があり、「色白美人の肌のようだ」ということから別名「美人腿」とも呼ばれる。3~6月、10~12月が旬。調理方法は「蒸す」「茹でる」「炒める」など。
藤のように木化する多年草の豆。花は藤色、実は長さ15cmほどで断面が四角い。炒めるなどしてサヤごと食す、青臭さがなく、程よい歯ごたえがあり、なぜだか日本人に人気が高い。日本でも沖縄でも改良品種の1年草「ウリズン」が生産されている。
海南島北部臨高県の名物料理「子豚の丸焼き」。黒豚系の豚が多く、豚肉の美味しい海南島の中でもこの地域の子豚は特に評判が高い。小魚を混ぜたおかゆや、ピーナッツ、米糠を与えて育てる独特の飼育方で育て、6~7.5kほどが喜ばれる。料理してから2時間で味が落ちるといわれる繊細な味。皮が薄く赤身が多くて骨まで食べられる。